コーヒー豆の焙煎度合いは、浅煎りから深煎りまで8つの段階で表されます。焙煎の度合いによって、コーヒーの特徴である苦味や酸味などの味わいが大きく変わってくるので、焙煎は非常に大切な工程と言えます。
<8つの段階で表される焙煎度合い>
・ライトロースト(極浅煎り)
最も焙煎時間が少なく、コーヒーの香りが微かにする程度に煎ります。一般の飲料用では
なく、輸出する前の品質検査などで用いられます。
・シナモンロースト(浅煎り)
焙煎時間が2番目に浅く、スッキリとした酸味が特徴です。焙煎後の豆の色が、シナモン
に似ていたことが名前の由来です。
・ミディアムロースト(中煎り)
日本では中煎りと分類され、アメリカンなどを淹れる際に適しています。酸味が強く、コ
ーヒーの苦味も少し感じられます。
・ハイロースト(中深煎り)
酸味が抑えられ、苦味とのバランスもよくなってきます。一般的に販売されるコーヒー豆
の多くに用いられています。
・シティロースト(深煎り)
コーヒーらしいコクのある苦味が強く、カフェなどでも多く用いられています。ニューヨ
ークシティの「シティ」が名前の由来です。
・フルシティロースト(極深煎り)
酸味は非常に弱くなり、苦味がとても強く感じられます。アイスコーヒーなどにも向いて
います。
・フレンチロースト(フランス式)
豆の色はほぼ黒に近くなり、強い焙煎によって表面に油分が浮かびあがります。ほとんど
酸味は無く、強烈な苦味が特徴です。
・イタリアンロースト(イタリア式)
豆の色は完全に真っ黒になり、表面が油分でツヤツヤと輝いています。8段階ある焙煎度
合いの中で最も苦味が強く、イタリアで飲むエスプレッソの定番として知られています。