コーヒー豆の保存方法と場所/冷蔵庫・冷凍庫・常温
一見そんなに神経質に管理しなくても大丈夫そうなコーヒー豆。しかし、実際は日々状態が変化するのがコーヒー豆です。コーヒーを良く飲むけど、コーヒー豆の正しい保存方法、賞味期限、保存場所を詳しく知らないという方は多くいらっしゃるかと思います。そんな方は当記事を参考に頂けたらと思います。
コーヒー豆は腐るのか
コーヒー豆は腐らず、日持ちがするイメージをお持ちの方は多いかと思います。コーヒー豆の劣化具合に関しては、腐る腐らないという言い方ではなく、「酸敗する」という表現がふさわしいです。酸敗とは酸化してコーヒー特有の味わいや風味、香りなどが変化して酸味が強くなってしまうことを指しますが、この変化は見た目ではわかりません。わかるのはコーヒー豆を挽き、熱湯をかけた際の膨らみ具合か香りです。
そのため鮮度が分かりづらいコーヒー豆は、鮮度が重視の食品ですので、劣化を防ぎ、本来の味わいを長く楽しむためには正しい保存方法、場所で管理することが大切です。
コーヒー豆が劣化する原因
コーヒー豆の味わいや香りを劣化させる原因は、主に4つあります。
・直射日光が当たっている
・酸素に触れている
・高温である
・多湿である
紫外線はコーヒー豆を劣化させるため、太陽光や蛍光灯の光が当たらないように配慮しましょう。また、脂質が豊富なため、酸素に触れることで酸化します。
温度が高いことも、鮮度を維持するうえではよくありません。冷蔵庫などの低温保存が推奨されるのは、温度が高いほど酸化が進んでしまうからです。
湿気にも注意です。焙煎豆にある小さい穴が湿気を吸着すると、水滴がついてカビが生えてしまいます。コーヒーの鮮度を保つためには、劣化させる原因を把握して、管理、対策しましょう。
コーヒー豆の賞味期限は
<コーヒー豆をおいしく飲める期間>
・未開封(豆):80日
・開封済(豆):40日
・開封済(粉):7日
豆のままで未開封であれば、焙煎後「80日」ただしこれは、「一番美味しく飲める期間」です。コーヒー本来の香りや風味を味わうためには、できるだけ早めに飲みきることをおすすめします。
また、コーヒー豆は脂質が多く、酸化しやすいため、一度開封したものに関しては、賞味期限が大幅に短くなります。封を開けると劣化が早まるのは、酸素や湿気に触れてしまうからです。
賞味期限は、豆の形状によっても異なります。開封後のコーヒー豆は、粉タイプなら7日以内、豆のままなら40日以内に飲みきってください。
特に粉タイプのコーヒー豆は、酸素と触れる表面積が増える分、豆の状態よりも酸化しやすくなっています。たとえ賞味期限内だったとしても、少しずつ酸化は進んでしまうため、なるべく早く飲みきるのがおすすめです。
コーヒー豆の保存方法
新鮮なコーヒーの味わいを長く楽しむ秘訣は、保存方法にあります。ポイントは主に2つです。
・コーヒー豆は鮮度を保つ条件で保存する
・コーヒー豆の保存には密閉容器を使用する
つまり、「密閉容器に入れて高温多湿を避けて保存する」ということです。劣化の要因から豆を守り、鮮度を保つように保管しましょう。
未開封/開封後:袋ごと保存容器に入れて冷凍庫で保管
冷凍庫で保存することにより、通常の美味しく飲める期間+1ヶ月美味しく頂けます。
コーヒー豆の鮮度は、保存環境に影響されやすいため、鮮度を保つための理想的な条件を知っておくことは大切です。 ここでは、コーヒー豆の保存方法やその条件、密閉容器に保存するメリットについてさらに詳しくご紹介します。
コーヒー豆は鮮度重視で保存する
ポイントは4つです。
・紫外線から守る
・酸素に触れないようにする
・高温を避ける
・多湿を避け、湿度を一定に保つ
コーヒー豆は、上記の条件を守ると長い間美味しくお楽しみ頂けます。
密閉容器が最適
コーヒー豆の鮮度は様々な要因に左右されるため、密閉容器が必須です。ポイントは3つです。
・直射日光が当たらない
・酸素に極力触れない
・ニオイ移りしない
容器に入れて密閉することで、直射日光や酸素、他の食品のニオイ移りからコーヒー豆を守ることができます。
コーヒー豆を保存する際は、光・酸素・温度・湿気の4つの条件に配慮し、密閉容器に入れて保管します。未開封で少量の場合は、冷暗所などに常温保存、一度開封したものであれば、袋ごと密閉容器に入れて冷蔵庫などで保存してください。
コーヒー豆の保存場所
保存場所は店舗でも『冷凍庫』で徹底しています。
使用する際も冷凍庫から出してすぐ使用して、問題ありませんので気兼ねなく保存できます。冷凍庫であれば適切な保存条件に全て当てはまりガスの放出も遅くなりますので、より長持ちし美味しく飲める期間が増えます。
おすすめ保存容器
コーヒー豆の保存容器、「コーヒーキャニスター」。材質はさまざまで、デザインもオシャレですが、どの容器を選ぶにしても密閉性が高いことが必須条件です。
<保存容器のポイント>
・密閉性が高い
・1ヶ月で使いきれるサイズ
・遮光性が高い
コーヒー豆の保存容器には、密閉性が高く1ヶ月で使いきれるサイズを選ぶことをおすすめします。また、注ぎ口にパッキンがある方が密閉性が高くなります。光が当たると豆が劣化するので、遮光性も重視してくださいね。
続いて保存容器の材質についてです。素材によって若干の差はありますが、大きな問題となる部分ではありません。置き場所やデザイン、使い勝手など、自分の好みに合わせて選びましょう。
<保存容器の材質>
・ガラス製
・金属製
・ホーロー製
・陶器製
・プラスチック製
金属製・ホーロー製・陶器製は、遮光性が高いのが魅力です。ガラス製は光を通しやすいのが難点ですが、中身が見えてとってもオシャレ。プラスチック製は軽くて落としても割れにくいうえに、密封しやすいなど、扱いやすいのが特徴です。コーヒー豆はしっかり密閉して鮮度を保ち、長く風味を味わいましょう。
コーヒー豆を保存するときのまとめ
1. 粉ではなく豆のまま保存する
コーヒー豆を保存する場合は、鮮度を長く保てるのは、「豆」のままです。
粉タイプは細かく砕かれている分、空気に触れる表面積が豆の状態よりも多くなるので、酸化するのが早くなります。一度にたくさんの豆を挽いてストックするのではなく、飲む直前に、その都度挽いて淹れてください。
2.冷凍保存を徹底
コーヒー豆は日々劣化するので、念の為一番劣化を防げる冷凍庫で保存しましょう。
3. 保存容器に入れる
外気にさらす保存方法は、品質を悪くする要因となります。そのため、コーヒー豆は直接キャニスターに入れるのではなく、袋ごと保存容器に入れてください。さらに、容器の中で袋の口が開かないように、輪ゴムやテープでしっかり閉めて、なるべく空気に触れないように気をつけましょう。
コーヒー豆を美味しく楽しく頂くためには、鮮度が大事です。エイジングによる楽しみ方もありますが、まずは適切な保存方法をマスターしましょう。
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