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2025.08.04

フレーバーノートで選ぶ!自分に合った豆の探し方

フレーバーノートで選ぶ!自分に合った豆の探し方

コーヒーの世界は、香りや味わいのバリエーションが豊富で、まるでワインのように奥深いものです。「酸味のある軽やかな一杯が好き」「チョコレートのような甘みがある豆を探している」など、好みは人それぞれ。
そんな中で、自分にぴったりのコーヒー豆を見つける鍵となるのが「フレーバーノート」です。

今回は、フレーバーノートとは何か、どう活用すれば自分好みの豆に出会えるのかをわかりやすく解説します。

フレーバーノートとは?

フレーバーノートとは、コーヒーを味わったときに感じられる香りや風味の特徴のこと
例えば、「ベリーのような香り」「ナッツのようなコク」「キャラメルのような甘さ」など、さまざまな表現でコーヒーの個性を表します。

これらの表現は、焙煎士やバリスタがテイスティングを通じて感じた印象をもとに記載されており、購入時の目安として使うことができます。
初めて見ると「そんな味が本当にするの?」と思われるかもしれませんが、実際に飲み比べてみるとその違いがはっきりと感じられることも多いのです。



味覚のタイプ別に見る、豆選びのヒント

フレーバーノートを活用するには、まず自分がどんな味わいを好むのかを知ることが大切です。
ここでは、代表的な味覚タイプごとにおすすめのフレーバーノートと豆の選び方をご紹介します。

1. フルーティーで明るい味が好きな人に

ベリーやシトラスなど、果実を思わせる酸味を好む方には、「エチオピア」や「ケニア」などアフリカ産の豆がおすすめです。
これらの豆は、浅煎りにすることで果実感が際立ち、さわやかな印象のコーヒーに仕上がります。

おすすめフレーバーノート例:

・レモン、グレープフルーツ

・ブルーベリー、チェリー

・白ワイン、フローラル

2. 甘みやコクを重視したい人に

チョコレートやキャラメルのような甘さ、ナッツのような香ばしさを好む方には、中煎り〜中深煎りの中南米産豆がぴったりです。
温かみのある風味とまろやかな口当たりが特徴です。

おすすめフレーバーノート例:

カカオ、ミルクチョコレート

キャラメル、黒糖

アーモンド、ヘーゼルナッツ

3. 濃厚でビターな味わいを楽しみたい人に

深いコクと苦味を楽しみたい方には、「インドネシア」や「ブラジル」の深煎り豆がおすすめ。
重厚感のある味わいが好きな方にぴったりで、ミルクや砂糖とも相性が良いためカフェオレにも適しています。

おすすめフレーバーノート例:

ダークチョコレート

ローストナッツ

スモーキー、ウッディ

パッケージの表記を読むコツ

コーヒー豆のパッケージには、産地や焙煎度のほかに、フレーバーノートが記載されていることが多いです。
最初は聞き慣れない言葉が並んでいるように見えるかもしれませんが、次のように読み解くとイメージがつかみやすくなります。

・「オレンジ・ベルガモット・紅茶」: 爽やかで柑橘系、やや渋みのある紅茶のような風味

・「チョコレート・ナッツ・キャラメル」: 甘くて香ばしい、デザートのようなコーヒー

・「スモーキー・スパイス・アーシー」: 焙煎が深く、どっしりとした重厚な風味

フレーバーノートは感覚的な表現なので、正解・不正解はありません。「これってどんな味だろう?」という興味を持って試していくことが、豆選びの楽しさにつながります。

テイスティングを通じて自分の好みを知る

実際に飲んでみないと、自分の好みはわかりません。
そんな時は、いくつかの種類の豆を少量ずつ試せる「お試しセット」や「飲み比べセット」がおすすめです。異なるフレーバーノートの豆を飲み比べることで、味の違いや自分の好みがはっきりしてきます。

また、同じ豆でも抽出方法によって感じ方が変わることも。
ハンドドリップで繊細な味わいを引き出すもよし、フレンチプレスでコクを楽しむもよし。抽出スタイルとフレーバーノートの相性を探るのも面白い方法です。

まとめ:好みのフレーバーノートから、自分だけの一杯へ

コーヒー豆を選ぶとき、「酸味があるか苦味があるか」だけでなく、「どんな香りや風味がするか」に注目することで、より自分に合った一杯に出会えるようになります。
フレーバーノートは、そんな選び方のガイドになる便利な情報源です。

まずは、自分が「どんな味が好きか」を意識し、気になるフレーバーの豆から試してみてください。少しずつ好みがはっきりしてくると、豆選びもどんどん楽しくなります。

あなたにぴったりのフレーバーノートを探して、日々のコーヒータイムをもっと豊かにしてみませんか?

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