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2025.03.18

コーヒー豆の品種

コーヒー豆の品種

コーヒーは、世界中で愛されている飲み物ですが、その味わいはコーヒー豆の品種によって大きく異なります。同じコーヒーでも、品種ごとに異なる風味や香り、酸味や苦味のバランスがあり、飲む人の好みに大きく影響を与えます。また、栽培される地域や環境によっても味わいが変化するため、コーヒーの世界は非常に奥深いものとなっています。

本記事では、コーヒー豆の主要な品種について詳しく解説し、それぞれの特徴を紹介します。自分の好みに合ったコーヒーを見つける手助けになれば幸いです。

コーヒー豆の品種とは?

コーヒー豆の品種は、風味や香り、栽培のしやすさなどに大きな影響を与えます。一般的に、コーヒー豆の品種は以下の3つに大別されます。

  • アラビカ種(Coffea Arabica)
  • ロブスタ種(Coffea Canephora)(別名カネフォラ種)
  • リベリカ種(Coffea Liberica)

これらのコーヒー豆を3大原種と言い、この3つから突然変異や品種改良によって多くの品種が誕生し、現在では世界中でさまざまな品種のコーヒーが栽培されています。

アラビカ種

特徴

  • エチオピア原産で、世界のコーヒー生産量の約70〜80%を占める
  • 豊かな香りと風味が特徴
  • 酸味があり、バランスの取れた味わい
  • 病虫害や気候の影響を受けやすく、栽培が難しい

主なアラビカ種の品種

ティピカ(Typica)

  • アラビカ種の原種に近い品種
  • 優れた香りと酸味を持ち、クリーンな味わい
  • サビ病に弱く、生産性が低い

ブルボン(Bourbon)

  • ティピカの突然変異で、甘味とコクが特徴
  • イエメンからブルボン島(現レユニオン島)に移植されたのが起源

ゲイシャ(Geisha)

  • フローラルな香りと華やかな酸味が特徴の高級品種
  • 特にパナマ産のゲイシャが有名で、高価格で取引される

ムンドノーボ(Mundo Novo)

  • ブルボンとスマトラの自然交配種
  • 病虫害に強く、生産性が高いため、ブラジルで多く栽培されている

カツーラ(Caturra)

  • ブルボンの突然変異で、小粒ながら生産性が高く、サビ病にも強い
  • コロンビアやブラジルなどで広く栽培されている

カツアイ(Catuai)

  • ムンドノーボとカツーラの交配種
  • 生産性が高く、病虫害に強い

ブルーマウンテン(Blue Mountain)

  • ジャマイカで栽培される高級品種
  • まろやかでバランスの取れた風味が特徴

パカマラ(Pacamara)

  • パーカスとマラゴジッペの交配種
  • 豆が大きく、複雑で豊かな風味を持つ

ロブスタ種

特徴

  • アフリカのコンゴ原産
  • 病虫害や気候変化に強く、低地でも栽培可能
  • カフェイン含有量が高く、強い苦味と独特の香りを持つ
  • 主にインスタントコーヒーや缶コーヒーに使用される

主なロブスタ種の品種

ロブスタ(Robusta)

  • カネフォラ種の代表的な品種
  • 強い苦味とコクがあり、エスプレッソやブレンド用として使用される

コニロン(Conilon)

  • ブラジルで栽培されるロブスタ種の一種
  • 比較的まろやかな風味を持ち、ブレンド用に適している

リベリカ種

特徴

  • 西アフリカのリベリア原産
  • 生産量は全体の1%未満と少なく、市場に出回ることが稀
  • 大きな実をつけるが、苦味が強く独特の風味を持つ

まとめ

コーヒーの品種は多岐にわたり、それぞれに特徴的な風味や栽培条件があります。特にアラビカ種は風味の良さから人気が高く、世界中で多くの品種が栽培されています。一方で、ロブスタ種は病虫害に強く、生産性が高いため、インスタントコーヒーなどの用途で広く利用されています。リベリカ種は珍しい品種ですが、一部の地域では個性的な風味を持つコーヒーとして注目されています。

自分の好みに合ったコーヒーを見つけるために、品種の特徴を知り、さまざまなコーヒーを試してみるのも楽しみの一つです。